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【松】イメージソング(52)

「兄さん、どう、似合うー?」 ちゃぶ台に肘をついて、寝かせた鏡を見ている。そこには分裂した小さな十四松が座って、まじまじと自分の姿を覗き込んでいた。 小さな十四松が裸でいるのが寒そうに見えて、自らの手で作ったタンクトップの切れ端でポンチョのようなものを作った。そんなに大したものじ...
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【松】カメラ(62)

トド松くんカメラに興味ないかな、一台手放すんだけど売りに出すのも面倒で興味ある子に一式あげちゃおうと思ってるんだよね。いいタイミングだった?よかったよかった。あ、家にパソコンある?デジカメだからね、写真の管理はパソコンでやるのが一番早いから。じゃあ次のクラブのときに持ってくるね。...
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【松】はんぶんこ(52)

おそ松になみなみと注がれた焼酎がグラス一杯残っている。 宅飲みのレギュラーと言えば、もっぱら安い缶チューハイか適当に調達してきた日本酒や焼酎をソーダで割ったものになる。バッカスが俺を誘うためかろくに味わえもしないのは周知されているので酒を注がれることもないのだが、今日は早々におそ...
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【松】新年(62)

 一富士、二鷹、三茄子を夢に見るよりかわいい女の子の夢が見たい、と呻いたのはおそ松兄さんだった。初夢って今日見る夢のことらしいよといいだしたのはチョロ松兄さんで、枕の下に見たいものを入れたら見られるんじゃないかとお気に入りのピンナップ箱を出してきたのは十四松兄さん。一松...
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【FGO】かき氷を食べる以蔵とぐだ子の話

「暑い……」 「わしはそうでもないけんど」 「サーヴァントはそうだろうね……」  思わず言い方がきつくなってしまって、ふるふると頭を振った。ルルハワでの制作期間も随分と伸び、近頃は執筆活動の間にルルハワのスイーツ巡りに勤しんでいる。 「並んでまで食うっちゅうから大したもん...
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【FGO】ナポリタンを食べる以蔵とぐだの話

 肩が凝ったし、首が痛い。タブレット操作のしすぎて手首も疲れた。もう限界だとマイルームを出て食堂へ急ぐ。こういうときは、ご飯を食べるのが一番だ。 「あ、以蔵さん」 「なんじゃ、お前も昼飯か」 「うん、もう資料作成疲れちゃって……」  たまたま食堂で一緒になった以蔵さんと一...
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【UT】さみしいなにか140文字いっぱいパック

コートに雪の結晶がついていた冬のある日、地下鉄のホームで遠く離れていったもの話をしてください。 「よう。」  聞きなれた低い声に振り向いたが、そこには誰もいない。肩から下げた鞄を引っ張られてはじめて、サンズはこんなに小さかったかと思う。 「お前、コートに雪がたく...
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【UT】サンズがパピルスに待ちぼうけを食わされる話

 スノーフルの見張り小屋にいて、ぼんやりと雪を見ている。見張りなのだから、周囲の観察を怠らないのは当然のことだ。まあ、ただ見ているだけなのだが。  パピルスは、自分の作ったパズルの整備に余念がない。ニンゲンを捕まえるため、と言ってはいるが本人が楽しんでいるところも大きい。何しろ...
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【UT】パピルスがサンズに「働かないの?」と言う話

幸福の定義というのは何だろう。  毎日あたたかな布団で眠れることだろうか。身近な友人がいることだろうか。それとも、陰鬱とした日々をぶち壊す英雄が現れ、あっという間に今まで積み重なっていた嫌なことを片付けてくれることだろうか。 「兄ちゃんッ、そこに寝てると邪魔!」  ゴーゴー...
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【FGO】チェイテピラミッド姫路城in岡田

 なんじゃあ、とわたしの後ろで以蔵さんが呻く声がする。驚くのも無理はない、チェイテピラミッド姫路城というのはそういうものだ。 「こがなもんを登ったんか、おまん」 「シンシンさんが背負ってくれて、上まで」 「ほおー……ようやるのう……で、わしの仕事は?」  以蔵さんは然程興...
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