※非公認二次創作 ※著作者及び制作会社・出版社・歴史とは一切関係ありません
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※カラ松は出ない 古馴染みである松野家の六つ子は基本的に集団行動をしているが、思い立ってばらばらに行動することもある。今日は一人の気分だからとか、そういう理由で。 ぺたんぺたんとスリッパのしなる音がして、暖簾を潜って姿を現すのは見慣れた黄色だ。珍しいなと声をかければ、ぽ...
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兄さん、兄さん、と激しく揺さぶられて目が覚めた。 薄らと目を開けば、とっくにパジャマからいつものパーカーに着替えた十四松が枕元に座って俺を覗き込んでいる。寝ぼけ眼に突然飛び込んできた兄弟の顔に、眠気は一瞬で消え去った。流石に、目の前に人の顔しかないという状態はいかに大切な兄...
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手紙を出す。宛先は僕の名前があって、中には白紙の便箋が入っている。繰り返し封筒に入れた便箋の端は折れ曲がったり汚れたりしているけれど、目的は手紙を出すことだから、中身がどういう状態であろうとさして問題じゃない。 郵便番号、住所、宛名まで書いた封筒をちゃぶ台に広げれば、兄弟た...
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銭湯の帰り道、春とはいえまだ肌寒い夜。 湯上りの火照った体には少し寒いくらいがちょうどよくて、僕は目の前を歩く五色の背中を見ながら歩いている。 月のない夜は真っ暗で、とはいえ街灯の明かりがあるからそこまで怖くはない。だからこそ一番後ろを歩いている。 何かあったら、隣を歩...
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